依頼がしてくれた人からリピートしてもらえないよ~!
依頼が単発で終わっちゃうんだね…
そうなんだよ~!
先日、お悩み・質問ご相談フォームにて
イラスト依頼のリピート率が低くて悩んでいます…。
というメッセージをいただきました!
たしかに1回だけで依頼が終わってしまうと「気に入ってもらえなかったかな…」と不安になりますよね。
それにイラストレーターとしては単発よりもリピートしてもらう方が収入も安定するので、できるならリピート率は上げたいですよね!
今回は、イラスト依頼のリピート率を上げる方法ををまとめました!
この記事を読めば依頼が来なくなることに悩まなくなります。
この記事を書いた人
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麦田このみ / フリーランス イラストレーター / 京都芸術大学非常勤講師
ミニキャラとマスコットキャラと女の子のイラストが得意です!
【実績】(グッズ用SDイラスト)
・株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション様
・株式会社キャラバン様
・株式会社ワーナーミュージック・ジャパン様
・趣味おえかき歴 25年~ / イラストレーター歴 5年
・Twitter(X)フォロワー4.2万人
・Instagramフォロワー5万人
イラスト依頼のリピート率が下がる原因は?見直しポイント8つ
ここからはリピートされなくなる原因を挙げていきます。
あなたにも当てはまるものがないかチェック!もし当てはまるならこれから改善すればOKです!
1.イラストの納期時期を守らなかったから
まずこれは当然ですが、納期を守らない人にはもう二度と依頼しません。
実はイラストレーターはあまり納期を守らない人がそこそこいます。
クライアントは、納期があっても早めに納品してくれる安心できる人に何度も依頼しますよ!
依頼イラストは納期ギリギリじゃなくて早めにとりかかろう!
2.対応が悪かったから
イラストの依頼は主にメールでやりとりしますが、その文面で印象が悪かった可能性があります。
イラストレーターさんの中にはまだ学生などで社会人経験がない人もいるかもしれませんが、少なくともビジネスメールの文面で送ることは徹底しましょう。
その他だと、例えばあなたがあまり納得しない態度で依頼を受けたり、クライアントの依頼内容に口を出したりすると引かれてしまう可能性があります。
クライアントのことを肯定して、やりとりしやすい態度を見せるといいぞ!
3.イラストのクオリティに満足されなかったから
クライアントの思っているクオリティの基準に達していなかったら、一度はお金を払ってくれるかもしれませんが二度目はありません。
ただ依頼で注文されて描くイラストと、普段の趣味で描くイラストとでクオリティに差が出ることは少なからずありますよね。
依頼イラストは好きなように描けるわけじゃないからモチベーションも下がるし、慣れていないものを描くと完成度が落ちてしまうのはどうしてもあるかと思います。
これはすぐに解決するのは難しいですが、普段から描けるものを増やしておくように練習することです。
依頼イラストで60%、70%の力しか発揮できなくても、ある程度のクオリティに達するように画力をもっと上げておこう!
4.絵の価格が適正ではないから
もしかしたら絵と価格が見合ってないからリピートしてもらえないのかもしれません。
クライアントにとって、1回目は少し高くても依頼できるけどリピートまではいかないと感じられているかもしれません。
この場合は一時的に値段を下げるかどうか検討してみてください。
一時的に値下げするとリピートされやすくはなるぞ
あくまで一時的だね。ずっと値下げ価格にするとそれはそれでモチベが落ちちゃうからね…
▲イラスト料金の値下げに抵抗がある方はこちらもご覧ください!
5.ポートフォリオと現在の絵柄が違うから
SNSやポートフォリオに載っているイラストと、納品したイラストのテイストが違ったら、クライアントからは
なんか思ってた絵と違う…
と思われて依頼しなくなるかもしれません。
クライアントにとってSNSやポートフォリオは商品のサンプルカタログ集なので、絵柄やジャンルや絵の方向性などはブレないようにするのが吉です◎
いま描ける絵と雰囲気が違わないように、SNSやポートフォリオはできるだけ最新の絵を載せておこう!
6.描ける絵の幅が狭いから
クライアントはいつも1枚絵だけ欲しいとは限りません。
例えば
- GIFアニメイラスト
- Live2D用イラスト
- Live2D用イラスト
- 3面図
- グッズ用イラスト
- 4コマ漫画
など色んな種類の絵が必要になります。
どんな種類のイラストにも対応できるところをアピールできると、クライアントからの需要があるイラストレーターになれますよ!
ポートフォリオには1枚絵だけじゃなくて、形式の違うイラストも入れておくと重宝されるぞ!
7.絵柄の個性が強すぎるから
例えば見ただけで「あの人の絵だ!」と分かるような、色使いとかパーツの描き方が独特な人の話です。
こういう絵を描く絵師さんは、個性を武器にすればファンが付きやすいのでskebからの依頼が来やすいかもしれません。
実は個性が強すぎる絵は、クライアントにとってコンテンツに頻繁には使いにくくて、単発の発注になりがちです。
クライアントはまず自分たちの内部で企画を立てる→その企画に合う絵柄のイラストレーターを見つけて依頼するという流れが多いのです。
だから個性を主張しすぎない、普遍的な絵柄のイラストを描く方に仕事が来やすいです。
ただもしどうしても案件をもらいたい場合は、絵柄をブランド化する気持ちで個性を貫き通して有名になればクライアントも依頼したいと思ってもらえるはずです!
ちなみに水彩や鉛筆などのアナログイラストも、案件仕事よりskebの方が強いぞ!
クライアントはレイヤー分けで調整したり、データを共有できるデジタルイラストのやりとりが主流なんだ。
8.契約条件や取引内容に不満があったから
例えばクライアントは著作権を譲渡して欲しかったのに、イラストレーターがそれを許さなかった場合はもうリピートしてもらえないかもしれません。
著作権の譲渡はイラストレーターにとっては慎重になる必要があるので、どうしても譲渡したくない場合は気にせず拒否すればいいのです。
しかしやはりクライアントの立場としては著作権を譲渡してもらった方が、イラストを扱いやすいのです…。
なので著作権の譲渡に拒否感がある絵師さんはどうしてもリピートされづらくなります。
ちなみに私は著作権の譲渡に関してこんな感じです。
・個人案件…譲渡率は低め。規模の大きいVtuberさんや個人事業主さんになら譲渡することも。
・企業案件…譲渡率は高め。アニメゲーム業界の絵の仕事は著作権譲渡の案件が多い印象。なので譲渡しないとやりたい仕事を逃すことも…。
その他にも、契約書の内容でいったんは同意したものの、実はあまり納得していなかった場合はリピートしてもらえないかもしれません。
クライアントが契約にしっかり納得しているかどうか意識してみてください!
▲イラストレーターの契約書の書き方はこちら!
分かりやすい解説つきなので、契約書についてクライアントと相談するときに合わせてご覧くださいね。
こちらに原因がない場合もある
あなた自身に原因があるわけじゃなく、単純に運がないだけの場合もあります。
でも自分を常に見直して改善していきましょう!
1.他の似たイラストレーターがいたから
たまたまあなたと似たような絵柄のイラストレーターが他にもいて、そっちに仕事を取られているだけの場合もあります。
- 画力を上げる
- 描ける分野を増やす
- 有名になる
あたりで差を付けたいです。
といってもなかなか難しいんだけどね…
ちなみに絵が似ている絵師さんとは、競争相手とは思わずにできるだけ仲良くなった方がおトクです!
- 逆に仕事を逆輸入できる
- クライアントや仕事の情報交換ができる
- 系統が同じ絵は同じファンが付きやすい
などのメリットがあります!
でも打算的に付き合うと不自然で相手にも失礼なので、気が合いそうな人だけに仕事仲間を作る気持ちでいきましょう!
2.元からイラストをリピートする気がないクライアントだったから
例えば
・たまたま絵が使われる企画の終わりが決まっていた
・1人じゃなくて色んな絵師さんの寄せ集めで絵を描いてもらう予定だった
など、元から2回目の依頼はない前提で依頼してきただけの場合もあります。
企画倒れしちゃってもう絵を依頼することがなくなったってこともあるね
3.イラストの発注担当者が辞めたから
企業だとイラストを発注する人が退職してしまって、「依頼したいイラストレーターの候補者リスト」が社内で引き継がれなかったみたいな場合もあります。
何回もリピートしてもらってたのに、「いつもの担当者が辞めてしまったから仕事が全然もらえなくなってしまった!」なんてこともよく聞くぞ
担当者が変わると発注スタイルも変わるからね
イラスト依頼のリピートが来ない時に依頼をもらうオススメの方法
過去に依頼してもらったことある人に、
いま仕事の空きがあるんで、もし何か手伝えそうなことがあれば案件ください~~!
っていう内容の連絡をいれるのオススメです!
クライアントが単純にあなたの存在を忘れているだけのこともあります。
そういう意味でいうと、依頼者宛に年1回の暑中見舞いや年賀状も送るとよいですね。
いきなり連絡いれて大丈夫なの?迷惑じゃない?
と思うかもしれませんが、知っている人から頻繁じゃなくて年に数回のことなら不快には思われません。
クライアントと積極的にコミュニケーションをとって連絡のきっかけを作って、リピートしてもらいましょう!
SNSのフォロワー数はイラストの依頼と関係ある?
ここからは少し余談ですが、よくフォロワー数と依頼の数について質問が来るので、ここでまとめておきます。
個人案件の場合
単純にフォロワー数が多いと、見ている人の数が多いため依頼数も多くなります。
でもフォロワーが少なくてもコアなファンがいれば、ずっとリピートしてくれることもあります。
なので一概には言えないです。
フォロワーの数そのものを増やすというよりも、あなたの絵のファンを増やすように意識してみましょう!
フォロワー数がすべてではないぞ!
企業案件の場合
企業はフォロワー数を気にしないところが多いです。フォロワー数よりも絵の質が重視されます。
フォロワー数は少ないけど企業案件だけで生きている人は、ネットでは埋もれやすくて目立たないけどいっぱいいますよ!
そういう人はSNSじゃない場所で仕事を貰えています。
小さな案件でも手を抜かず、質がよく、やりとりがスムーズな絵師さんはリピート率が高いです。
有名な絵師さんに宣伝込みで描いて欲しい案件や、有名絵師の名前を借りて売り出したいタイプの気合が入った案件ならフォロワー数が関係あるぞ!
でもそうじゃない大半の案件はフォロワー数は関係ないよ!
▲イラストの仕事の獲得方法はSNS以外にもたくさんあります!
もしSNSでしか依頼を募集していない人はこちらの記事も合わせてご覧くださいね。
Q&A
- イラスト依頼が初心者ですが、継続して依頼してもらえるでしょうか?
-
初心者さんでも、依頼者に気に入ってもらえたらまた依頼してもらえるようになりますよ!
諦めずに依頼者といい関係を作って、満足してもらえるようなイラストを納品しましょう。 - そもそもイラストの依頼自体があまり来ません…。どうやったら依頼してもらえるでしょうか?
-
イラストを依頼してもらうには、
・やりたい仕事の分野を明確にして絵でアピールする
・イラストを丁寧に描く
などがあてはまります。詳しくはこちらの記事をご覧ください!
【評価されるのに】イラストの仕事が来ない…原因と解決方法8つ 「自分の絵には自信があるのに依頼が来ない…」「SNSで評価されるのに仕事が来ない…」というイラストレーター向けにイラストの仕事を獲得するためにやった方がいいことと、NG行為を8つ紹介。プロのイラストレーターが解説します。この記事を読めば、イラストのお仕事にたくさん巡り合えるようになりますよ!
さいごに
では最後に、イラスト依頼のリピート率を上げる方法のまとめです。
- 納期を守る
- やりとりは印象よくする
- 満足いくクオリティの絵を納品する
- 適正な価格で引き受ける
- ポートフォリオと現在の絵柄を合わせる
- 描ける絵の幅を広くする
- 契約条件や取引内容には慎重になる
- こちらに原因がない場合もある
- 過去の依頼者に連絡する
依頼をリピートしてもらえないと不安ですが、改善できるところがないかチェックしてみましょう!
当サイトでは今後もイラストのお仕事のお悩みに分かりやすく答えていきます!
リピート率を上げて収入を安定させよう!
当サイト『ゆるごのみ』ではイラストレーター麦田このみが、「SNSでのイラストアカウント攻略方法」「イラストのお仕事」「イラストお役立ち情報」などイラストを描くすべての人にとって有益な情報を発信していきます。
他にもあなたのお悩みや疑問にお答えする記事をたくさん用意しておりますので、よければ記事一覧からご覧くださいね!