自分の絵の魅力がないから何を描いていいか分からないよ〜!
自分のことって客観視できないよね
これじゃ迷走だ〜!
先日、お悩み・質問ご相談フォームにて
自分の絵にどんな魅力があるか分かりません。だから自分の絵に自信がありません。
というメッセージをいただきました!
たしかに自分のどこがいいかって、自分じゃなかなか分かりませんよね。
私も絵を描くのに慣れてない頃は、自分の絵の良さに気付かず色んな絵を描いては悩んでおりました。
ですが今では悩むことはなくなり、魅力を活かしてイラストの仕事に繋げています!
この記事を読めば、自分の絵の魅力に気付いて自信が持てるようになります!
この記事の内容
この記事の内容
- 自分の絵の魅力は、自分で設定できる
- 絵の魅力は「シチュエーション」「テーマ」「配色・塗り方」「構図」「フェチ」「描き込み具合」「表情・動き」にこだわることで増す
- 他人の感想から自分の魅力に気付ける
この記事を書いた人
この記事を書いた人
麦田このみ / フリーランス イラストレーター / 京都芸術大学非常勤講師
ミニキャラとマスコットキャラと女の子のイラストが得意です!
【実績】(グッズ用SDイラスト)
・株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション様
・株式会社キャラバン様
・株式会社ワーナーミュージック・ジャパン様
・趣味おえかき歴 25年~ / イラストレーター歴 5年
・Twitter(X)フォロワー4.2万人
・Instagramフォロワー5万人
自分の絵の魅力は自分で決められる!
そもそもあなたはイラストを描くときに、なにか伝えようとメッセージを込めていますか?
絵は、あなたのメッセージを画像で誰かに伝える手段です。
そのメッセージが設定されていなかったら、見る人には何も伝わらないですよね。
あなたがイラストを描くときにこだわるポイントがあれば、他人にそれが魅力として伝わるのです!
例えばこのイラスト、ミルフィとレモネーコ先生のめちゃくちゃ可愛いイラストです(自画自賛)
この絵、何が魅力でどんなメッセージが込められていると思いますか?
答えは人によって感じ方が違うかもしれませんが、この絵はこんなメッセージを込めて描きました。
まるで女の子の夢みたいな可愛い絵を見て欲しい!
そして女の子の夢といえば「パステルぽい色」と「お菓子」だと思ったので、その要素をイラストに取り入れました。
ミルフィはお菓子が好きな子なので、お菓子を食べて美味しい表情をして欲しいと思ってこのポーズと表情にしました。
そういうコンセプトで描いたこのイラストですが、この絵を見た人も「まるで女の子の夢みたいな可愛い絵」に近い魅力を感じてもらえるんじゃないかと思います!
こんな感じで、イラストに想いやメッセージを設定すると、それが見る人には魅力として伝わります。
もしあなたがイラストにメッセージを込めるとしたら、例えば
髪の毛の描写の繊細さを見て欲しい!
美少女の太もものこだわりを見て欲しい!
キャラのカッコイイと思う仕草に共感して欲しい!
動物のもふもふな絵で癒されて欲しい!
など、自由でなんでもいいのです。
あなたが描く絵を、見る人にどう感じて欲しいか、ぜひ自分なりに決めてみて下さい。
それがあなたの絵の魅力です。
絵に魅力を感じてもらう方法
絵にあなたなりの想いやメッセージを入れ込むと絵に魅力が出てくると分かりました。
ではここからは具体的にどんな方法でイラストが魅力的に伝わるかを7つ挙げます!
1.シチュエーション
おすすめ度:★★★★★(超簡単)
イラストを見る人が共感したり、「いいな〜」と心を動かすシチュエーションがいつも作品に込められていると魅力になります。
例えば女の子が恥ずかしそうに告白してくる様子や、恋人みたいに話しかけてくるような彼氏目線の絵は、男性に共感してもらいやすいシチュエーションになります。
画力が必要なくてネタ勝負だから、シチュエーションが魅力な絵は誰でもとっつきやすいぞ!
2.テーマ
おすすめ度:★★★★★(超簡単)
いつも学園モノの絵を描く人、いつもゆめかわな絵を描く人、のような一貫したテーマが決まっていると
○○といえばあの絵師さん!
と認識されてイラスト自体に魅力を感じてもらえます!
好きなテーマでたくさん描きたいものがあれば、ぜひ極めてみてください!
3.配色・塗り方
おすすめ度:★★★・・(普通)
色の選び方だけでイラストの魅力は引き出せます。
例えば
- ふんわり優しい絵を描きたい人はパステルカラー
- かっこいい絵や派手な絵を描きたい人はビビットカラー
- 洗練されたような絵を描きたい人は彩度の低い色
を使うのがおすすめです。
なりたい色の印象を決めたら塗り方もこだわってみましょう!
- ふんわりした絵には水彩塗り
- パキっとしたイラストならアニメ塗り
- 肌の質感が綺麗に見えるブラシ塗り
- ファンタジー感の出る厚塗り
などたくさんあります。
でも塗り方は画力がないと難しいから、まずは自分の塗りやすい塗り方で大丈夫だぞ!
塗り方よりも、まずは配色にこだわってみよう!
4.構図
おすすめ度:★・・・・(超難しい)
インパクトのある構図を毎回とり入れると、他人の絵より目立つので一気にイラストの魅力が増します!
例えば下から見上げる構図(アオリ)、上から見下す構図(俯瞰)。
キャラの顔をすごくアップにして目をキラキラに目立たせる構図や、縦長にしたり横長にするのも個性的になります!
5.フェチ
おすすめ度:★★★★・(簡単)
イラストを見て五感を刺激するようなフェチを取り入れるとイラストの魅力になります。
女性キャラならもちもちな胸や太もも、サラサラな髪。
男性キャラなら手や腕の筋肉質。
動物のような可愛いキャラならもふもふ感やもちもち感
など、質感のわかるフェチ要素を取り入れてみましょう。
すると
この人の描くキャラっていつも○○でいいな〜!
触ってみたい!嗅いでみたい!
なんて思ってもらえるようになりますよ!
6.描き込み具合
おすすめ度:★★★・・(普通)
イラストの技法や絵の描き方そのものを鑑賞したい人はたくさんいて、そういう人には絵の描き込み具合が心に刺さって魅力に感じます。
例えばかなり細かく描いてハイライトがたくさん輝く瞳とか、1本1本が感じ取られるくらい繊細な髪の毛、フリルがたくさんついていて豪華な衣装などです。
一方でデフォルメが強くて、描き込み具合は少ないけど絵としてのウソのつき方に個性がある人も強い魅力になります。
かなり細かく描くか、引き算が上手い絵か、どっちか極端に振れているとそれ自体が魅力になるね!
7.表情・動き
おすすめ度:★★★★・(簡単)
描いたキャラクターの性格が分かるくらい表情豊かな絵を描いたら、見る人もそのキャラクターの魅力を感じとることができます。
顔の表情だけでなく体の動きも表情の一部として考えて、身振り手振り全てを描いてキャラクターの人柄を表現してみてください!
表情やしぐさはキャラの魅力を伝えやすい方法だから、良いイラストって印象になりやすいぞ!
ここまでたくさんの魅力になる絵のこだわりポイントを挙げてきました。
たくさん挙げましたが、もちろん全てを取り入れなくても大丈夫。ポイント1つだけでも絵の魅力は増します!
慣れてきたら、いま挙げた7つのポイントを組み合わせしてもOK!
あなたが絵の何にこだわりたいかを考えてみて、できるだけたくさんイラストに魅力を注ぎ込んでね!
▲こちらの『映え作画 プロ100人が教える魅力的なキャラ作り (いちあっぷブックス)
内容を参考にしてあなたの絵にも反映させてみてください!
今までより魅力がたっぷりの映えるイラストになるはずです。
他人に感想を聞く
もしどうしても自分のイラストの魅力が分からない場合は、他人に感想を聞いてみるのもアリです!
もし、もうすでにイラストにコメントを貰ったことがある人の場合は、みんながあなたの絵のどこに注目しているか確認してみてください。
きっとそこにあなたの絵の魅力が隠れています!
もしまだイラストにコメントを貰ったことがない場合は、いいねが1でも多いイラストに目を向けてみてください。
そこに他の絵とは違う魅力があるかもしれません。
だんだん絞り込んでいくと、「この要素が自分の絵の魅力なんだ!」と分かるようになってきますよ。
Q&A
- 絵が下手だったら絵に魅力は出ませんか?
-
絵の上手さと絵の魅力は関係ありません!下手なイラストでも「この絵いいな~!」と感じてもらえることはかなりあります。
もちろん技術的に上手くても魅力のない絵も時としてあります。
重要なのはそのイラストにメッセージを込めたり、こだわりを持つことです。
- 頑張って描いたけど、うまく描けなくて魅力のある絵が描けません。
-
頑張って描いたらまずは頑張った自分を褒めてあげてくださいね!
上手く描くのはこれからで全然OKです。
うまく表現できなくても、技術の練習やこだわりを持つ練習になったので経験値になったはずですよ!
それに頑張って描いた部分は、見る人にとっては結構よく伝わりやすいです。
続けていれば見ている人もきっと分かってくれるはずなので、落ち込まずに楽しくおえかきしてくださいね!
さいごに
今回の内容のまとめです。
- 自分の絵の魅力は、自分で設定できる
- 絵の魅力は「シチュエーション」「テーマ」「配色・塗り方」「構図」「フェチ」「描き込み具合」「表情・動き」にこだわることで増す
- 他人の感想から自分の魅力に気付ける
自分の絵の魅力は、自分で設定してくださいね!
でももしそれが難しければ、無意識に出ているあなたの絵の魅力を他人の評価で絞り込んで特定してみてください。
あなたのまだ知らない隠された魅力が見つかるかもしれません!
自分の絵のいいところを決めて、発揮していこう!
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