美大や専門学校を卒業してるイラストレーターってたくさんいるよねぇ…
そうだなぁ
やっぱり行くべきなのかなぁ?でも学費が高いよね…
先日、お悩み・質問ご相談フォームにて
イラストを仕事にしたい高校生です。学費が高いけど美術の専門学校や美大に入らないとイラストレーターになれないでしょうか?
というメッセージをいただきました。
これはメッセージや私生活で聞かれる中で、トップ3に入るほど多い質問です…!
今回は中学生・高校生や、イラストレーターを目指す方に向けて、私の経験もふまえた答えをまとめました!
専門学校や美術大学には行かなくていい!
結論から言うと、イラストレーターになるにあたっての場合だと、美大や専門学校には通わなくても良いです。
なぜならこれからの時代で食べていけるイラストレーターになるためには美術の学校はかなりコスパが悪いからです。
(もちろん通っても良いのですが、あまりオススメしません。)
麦田このみの場合
私は専門学校や美大ではなく、普通の大学の中にある情報学科みたいなところに通いました。
その学科ではイラスト関連の授業はなく、大学に通いながら絵を独自で描いていました。
卒業後はデザイナーとして会社で働き始め、今はデザイナーとイラストレーターの2本軸で仕事をしています。
もちろん美術の学校の受験を受けるかどうかは高校生の時にすごくすごく迷ったのですが、このあと説明する理由があって美大の入学試験は1つも受けませんでした。
専門学校や美大でできることは他で代用できる
そもそも専門学校や美大に通うメリットはこういうことが挙げられます。
- 絵を描ける友達が周りにいることでモチベを上げられる
- 絵の技術や知識が学べる
これを頼りに専門学校や美大に通うのがよくあるパターンかと思います。
しかしこれはTwitter(X)・Instagram・ネット・本でも充分できます!
もし絵のモチベを上げたい場合、Twitter(X)やInstagramでイラストアカウントを作っておくとお絵描き友達やプロが周りにいる環境を簡単に作ることができます。
さらに絵の技術や知識を学びたい場合は、ネットやイラストの参考書などを見ればメイキングや描き方講座がたくさん載っています。
ネットが無かった時代なら、専門学校や美大は有効な手段だったかもしれませんね…。
でも今のSNS・ネットの時代にわざわざ数年間・ウン百万以上のお金をかけなくても低コストでできるんです…。
イラストレーターになれる人・なれない人の違い
仮に専門学校や美大に通ったとしても、イラストレーターになれるとは限りません。
イラストレーターになれる人は、絵の学校に行かなくてもなれるんだぞ!
でも絵の仕事に向いていない人は、美大や専門学校に行ってもなれないぞ…。
そんな~!!
じゃあイラストレーターになれる人となれない人の違いってなに?
イラストレーターになれるかどうかは、自分で調べて描ける=独学する積極性があるかどうかで決まります。
もし絵に対して積極性を持たない人は、美大や専門学校に行ってもただ出席して卒業して終わりになってしまいます。
勉強したくないから、誰かに絵を教えてもらってイラストで食べていきたい…
といった消去法でイラストの道に進もうとする方は結構いるのですが、もしそういう考えをしている人は注意です!
美術の学校は受け身で絵を教えてくれる場所ではなく、積極的に絵を自分で伸ばしに行くための環境です。
ですので「学校で誰かに教えてもらおう」という気分でいるなら、絵を仕事にするのは少し厳しいかなと思うので学校はあまり必要ないという結論になります。
そして「自分は絵に対してすごく意欲がある!」という方の場合でもネットや本で十分に独学できるので、学校に行く必要は特にありません。
でも私は絵に真面目に取り組もうとしているから、やっぱり絵の学校に行きたい!
としっかり考えて専門学校・美大を目指す人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
絵しか描けないイラストレーターは長く続かない
美術の学校へ行って絵ばかり描いていると、「絵しか描けない人」になってしまいます。
イラストレーターとしての肩書しかなければイラストの依頼しか来ないです。
それが何十年と続けばいいのですが、どうしてもイラストには流行り廃りがあるのでピークを越えたら依頼の数が減る可能性が高いです。
そしてこれからは絵が描けるのは珍しいことではなくなります。
そんなレッドオーシャンな状態に打ち勝つのは現実的にほぼ不可能です。
しかもすでにAIがイラストを描けるようになっているから、どんどんイラストの需要は分散していくぞ…。
じゃあどういうイラストレーターを目指せばいいの?
イラスト以外の軸をもう1つ持とう
今後は他にも仕事を持ちながら複業として絵が描ける人が重宝されます。
1つの例にはなりますが「絵も描けて、情報も発信できる人」です。
例えばYoutubeで個人が何でも発信できてそれが収益化できるようになりましたし、自分で本を出版することもできるようになりましたよね。
他にも例えばプログラミングもイラストも描ける人や、3Dもイラストも描ける人などもスキル同士の相性が良いですね。
もちろんサラリーマンをしながらでもOKです。
イラスト以外の軸をもう1つ持っていれば片方の収入が悪くなっても、もう片方の仕事を増やして調整できるのでかなり安定してイラストレーターをやっていけます。
なので学生の間は絵は独学で描きながら、他のやりたい分野の経験や知識を同時に学ぶことが大事になります。
専門学校や美大にかかる学費はおよそ年間150万と、普通の大学よりかなり高いです…
美大に行ってバイトで学費を稼いで絵を描く時間を減らすよりも、普通の大学に行って絵を描く時間を増やした方が有意義です!
ちなみに美大の授業は、外部の人でも見学できる場合もあります。
美大でどんな勉強をしてるのかチラ見しつつ、自分の大学では別分野の事をした方が美大の人より抜き出せるはずですよ!
さいごに
誤解しないで欲しいのは、私は絶対に絵の学校には行くなと言っている訳ではありません。
美大の授業に足を運んだこともあるので、美術の学校を全く必要ないと思っているわけでもないです。
専門学校や美大での学びを有効活用できればいいのですが、なにより「学費の割にあまりにもコスパが悪すぎる」「低コストで十分代用できる」と思っているだけです。
私は随分と迷った結果美大を選びませんでしたが、後悔していないどころかむしろ総合大学を選んで良かったと思っています!
あなたも将来本当にイラストで生きていきたいと思っているなら、どういうイラストレーターになりたいのか…。
もし美大や専門学校を考えている方は、よく考えてみてください!
学校に通ってもいいけど、通わない方がいい可能性が高いよ!
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