
知らない人に絵を勝手に投稿されちゃったよ~



それは無断転載だね…



こういうのってどうやって対策すればいいの?
今回はTwitter(X)やInstagramなどSNSで「絵を無断転載されたくない!」「他の人が無断転載されているのを見て、自分も怖くなった…」という方のための記事です。
「どうせ自分の絵を転載する人なんていない」と思っている方もいるかもしれませんが、そういう油断をしている人こそ狙われます!
ネットに絵を投稿すると、たくさんの人に絵を見て貰える一方、その中のごく一部の人は勝手に絵をアイコンに使用したり、中には勝手にグッズや看板にして商売に使用してしまう人までいます。



私もいつもファンの方から月に2件ほど無断転載の報告メッセージをいただきます。(感謝しております!)
ただ報告されている数でも月2件ですので、報告されていないものを含めると一体どれだけの数になるんだ…とゾッとします。
おそらく無断転載を完全にゼロにすることは難しいのですが、できるだけ無断転載されないための対策方法を4つまとめました。
極力トラブルを避けたい方は、ぜひ実践してみてください。
なぜイラストを無断転載するの?
絵を描く人にとって、自分の描いたイラストは子供のように大事な作品なので、正しく扱って欲しいと思いますよね。
ですがイラストを閲覧する人は、大半が絵が描けません。
お絵描きする側の気持ちを知らないので、道端で綺麗な石を拾ったから友達に見せたくらいの気軽な感覚で絵を転載します。
そこに絵師さんが注意を促すと、もちろん転載した絵を下げてくれる人もいますが



転載の何がそんなにダメなの?
むしろ絵の宣伝になったからいいじゃないか!
など、絵師にとっては辛い内容の逆ギレをされることは珍しくありません。
それくらい、無断転載する人はあまり深く考えもせずに絵を勝手に使用しています。
絵の無断転載を対策する方法
SNSのプロフィールに無断転載禁止と書いておく
SNSのプロフィール欄に、転載禁止についてひとこと書いておきましょう。
単純に「無断転載禁止」でも良いのですが、そもそも「転載」という言葉の意味を知らない人もいます。
ですので、例えば
「イラストは保存のみ許可します」
「絵をアイコンやヘッダーなどに使用しないでください」
のように、かみ砕いて記載してもいいかもしれません。
無断転載禁止を英語でも記載する
「Repost is prohibited.」
という一文をプロフィールなどに添えてください。
日本語で「転載(再投稿)は禁止です。」という意味になります。
SNSは外国の方も見ており、無断転載は実は海外の方が多いです。
日本以上に無断転載に対する抵抗感がなく、日本よりも人口が圧倒的に多く転載する確率は高いです。



もっと英語で転載の対策をしたいという場合は、DeepL翻訳がおすすめだぞ!
絵の中にサインをいれる
イラストの中にサインを入れると、転載する人はこのように心理的ハードルが高くなります。
その絵を使うと無断転載がバレて恥ずかしい思いをする
無断転載をする人は、他人の絵をまるで自分が描いたように投稿することがよくあります。
ですがサインと投稿者の名前が違うと、これは自分が描いたイラストではないと公表することになります。
コメントで他人から指摘されるのも避けたいと思うため、サイン入りのイラストはできれば投稿したくないようです。
その絵の作者の警戒心を感じるから
サインが入っていると、無断転載をしている人は



この絵の作者は、無断転載されるのを警戒しているな…
と感じます。
無断転載をすると、作者のファンが通報をしてくることがありますので、無断転載する側にとっては対応が面倒になります。
無断転載対策に効果の高いサインはこんな感じです。


・作者名かSNSのIDを入れる
・デザイン的なサインではなく、文字がちゃんと読めて視認できる大きさのサインを入れる
・ベタ塗りのところには入れない
イラストの解像度と画質を落とす
これは勝手にグッズや広告など印刷物に使用される場合の対策になります。
印刷する場合は、種類によりますがおよそ350dpiの1000px正方形以上のイラストが必要になります。
なのでできるだけ解像度と画質を落として投稿すれば、グッズや広告に使用できないほど絵がぼんやりボケてしまうため、使用されにくくなります。
72dpiの1000px以下だったら、ネット上で見るのにはそこまで気にならないレベルです。
さいごに
ちなみに私の場合ですが、プロフィール文もイラストも、無断転載に関しての表記はできるだけシンプルにしたい派なのでガチガチに対策しているわけではありません。
とはいえ無断転載も多いため、こういったガイドラインのページをWebサイト上に設けています。


そのほか、無断転載の報告を受けた時には、本人と直接メッセージをするか通報をして対応をとっています。
ただこれらの対策を完璧にしたところでも、全ての無断転載の被害を防ぐことは難しいです。
とはいえ何もしないよりは対策する方が被害を抑えることはできるので、皆さんも、自分のできる範囲で対策をしてみることから始めてくださいね!



しっかり対策して、自分の絵を守ろう!
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