絵を描ける人ってずるい!
描けない人からすると、いいなーって思うよな
ずるいずるい~!!
先日、お悩み・質問ご相談フォームにて
絵は描けないけど、絵師を見ると嫉妬してつらいです。
というメッセージをいただきました!
たしかにSNSでは、簡単に絵を描いて、いいねをたくさん貰えて、チヤホヤされて、お金まで稼げる絵師をたくさん見かけます。
その才能にずるいな~って思ってしまいますよね。
そんな嫉妬心をずっと抱えているのって、イラストを見かけるたびに辛くて楽しくないですよね。
かといって自分で絵が描けるかと言われたら、難しい…でも気持ちはおさまらない…
今回は、そんな絵を描かない人のための記事になります!
今回は絵が描けない人に向けた内容だ。
でも絵師も絵師に嫉妬するので、絵が描ける人にもあてはまる内容になっているぞ!
はじめに
まず嫉妬心は、あなた自身がどうやって気持ちを整理できるかが解決のゴールになります。
なので嫉妬心を落ち着けるための考え方を5つ紹介します。
すべてがあなたに当てはまらない可能性もありますが、ちょっとでも心が落ち着くヒントになれば幸いです!
1.絵師は苦労を隠すのが上手い
絵を描く人って、自分の苦労や失敗を隠すのがかなり上手いです。
まるで無意識に呼吸しているように、サラサラっと簡単に絵を描いていいねを貰ったり、絵の仕事を貰っているように見えますが、そんなことはなく見せないようにしています。
簡単そうに見えるのを鵜呑みにしてしまったら、絵師の思うツボでもあります。
なんか簡単そうに絵師をこなしている風に見えるけど、実はそうでもないんじゃないの~?
って考えた方がいいです!
じつは絵師は裏でこんな苦労をしています。
- 時間をかけて絵を描いている
- 自分の絵が評価されず不安になる
- イラスト以外に欠けている能力がある
- イラスト業界は収入が安定しない
1.時間をかけて絵を描いている
人間、生まれた瞬間は誰でもこんな絵です。
そこから「ちょっと絵が描ける」と思われるようになるには年単位でかかります。
「この人は絵が上手い!」と思ってもらうには10年前後は少なくとも必要です。
ここまでがやっと下積みです。
さらにイラストをたった1枚描くだけでも、何時間も何日もかかります。
つまり絵を描くってのは、ものすごく時間がかかる行為なのです。
とにかくたくさんのコストがかかります。
絵を描いている間は絵にしか集中できないから他のことはできないし、頭をたくさん使うし、ずっと座って描かないといけないから体に支障をきたすし視力も悪くなるし…
好きで絵を描いてるだけなのに誹謗中傷されて精神的に落ち込むし、イラストは勝手に無断転載されて対応の時間も削れるし…
意外としんどい思いをすることも結構あるね!
2.自分の絵が評価されず不安になる
SNSに投稿していても、ほとんどの人が評価されないです。
あなたが普段見かける、いいねがたくさんついている絵師さんはほんの上澄みの一握りだけです。
たとえば実際にTwitter(X)やInstagramで「#イラスト」と検索をかけて新着順で見てみるといいぞ!
1分に何枚もイラストが投稿されているけど、ほとんどの絵に大していいねが付いていないね…
でもその1枚1枚すべて、1人の人間が時間をかけて描いたイラストなのだぞ…
絵を描ける人ってざっくり計算で100人の学年に3人くらいいたと思います。つまり日本の人口が1.2億人と考えたら、日本に絵が上手い人って360万人もいます。
そんな人口の中で競争は激しいので、大半の絵師さんは埋もれてしまって評価されません。
たくさんの年月ををかけて描いても、いいねがつかない可能性の方が高いのです。
絵が描ける人は常に、自分の絵が評価されないことに悩んでいるぞ…
イラストの世界は天井も正解もなく、しかも他人が評価する世界です。
だから神絵師や有名人だったとしてもいつまでも不安や嫉妬がつきまといます。
絵を描くということは、悩むことです。
3.イラスト以外に欠けている能力がある
かなり人それぞれになりますが絵師さんは、絵は描けても他にコンプレックスを持っている人が多い印象です。
そもそも絵を描く事自体、年月がかかるので他のことが疎かになりやすいです。
↑例えばこんなイメージで絵ばかりに特化している人をよく見ます。(項目などはイメージです)
もしかしたらあなたにとって普通にできるちょっとしたことでも、絵師は普通にできない可能性があります。
実は絵師があなたを羨ましいと思うことだって有り得るよね!
4.イラスト業界は収入が安定しない
イラストって娯楽の要素が強いため、飽きられるのが早いです。
なのですごく腕のある有名なイラストレーターでも、5年後には仕事がなくなっている可能性もあります。
収入に関しても、例えば時には月収20万円だったとしても翌月には月収3万円ということも…。すごく不安定です。
だから、嫉妬する相手がプロのイラストレーターであっても、趣味の絵師さんであっても、イラストを描き続ける人はかなり先行きが不安です。
短期的にみると羨ましいかもしれないけど、長期的にみると大してそうでもないって思うかも…?
ちなみにイラストレーターの平均年収をグラフにしてみました。
数字を見ると、生活できないわけではないですが、食事や生活費にかなり余裕がない暮らしになってしまいます。
ですが、実際の絵師さんはそんな姿をあまり見せません。
一般的な正社員やアルバイトの仕事とは違って、社会経験になりにくいから、イラスト以外の仕事を探すときも少し苦労するのかも…
それにローンを借りられなかったり、「イラストレーターって遊びで仕事をやっているじゃん」というレッテルを貼られてしまって社会的な信用を得られにくいんだぞ…
こんな絵師、本当に嫉妬するような存在でしょうか?
もしこれを見てもあなたが絵師さんを楽そうに見えると思うのはは他人事だからです。
もちろん絵を描けるって才能は魅力的ですが、そんなに嫉妬するほど羨ましいものではありませんよ。
キラキラしてる面だけじゃなくて、その分しんどい思いもしてるってことなんだね~
「隣の芝生は青い」っていうから、きっとそういうことだぞ
▲嫉妬心に関する2つのオススメ書籍です!イラストというより嫉妬心の全般に関することですが、読むだけで心がスーッと落ち着く気持ちになれます。もっと広い視野で考えられて「自分を見つめ直せる」本です。
2.イラストを描いてみたい気持ちに気づいていない…?
もしかしたら、あなたもイラストを始めたいけど踏み出せないだけかもしれません。
どこかで絵を描くことを見下していたり、やりたいけど何かの理由でやりたい気持ちを抑えつけているのかも…?
もしそういう気持ちが少しでもあるなら、紙に鉛筆描きでいいので絵を描いてみることをおすすめだぞ!
絵をあまり本気で描いて来なかった人だったら、今まで気づかなかった自分の才能に気づかされたり、絵を描くことが楽しくて解放感が出てくるかもしれません。
あなたが絵師の実態を知らないだけ、先入観で嫉妬しているだけなのかもしれません。
どうせ絵師に嫉妬するならやみくもに嫉妬するより、絵を描くことを自分で体験してから嫉妬した方が気持ちも晴れるよ!
3.嫉妬する絵師から距離を置く
もし特定の絵師に嫉妬してしまう場合は、SNSのミュート機能を使って普段から見えなくすることが一番です。
視界に入ってくるなら、自分から自衛しましょう!
普段から意識できないような環境を作ると、自分の気持ちが落ち着きます。
見ていてどうしても精神的に疲れてしまうなら、あなたの精神の安定を優先して普段は見えないような設定をしておきましょう。
4.むしろ絵師のことが好きなのでは…?
絵師が苦労をしているのを知っていても嫉妬してしまう…
普段から見ないようにしていても自分から見に行ってしまう…
そんな場合は、もうむしろ絵師のことを好きなんじゃないでしょうか?
昔、「ツンデレ」が流行ったと思いますが、あなたも
あんたのこと嫌い!(本当は好きなんだけど、素直になれない…)
みたいな状態なんじゃないでしょうか?
ただこれ、自分で自覚して本当は絵師のことを好きなんだと認めるのは、すごく勇気のいることだと思います。
もしどうしても嫉妬で辛くなってしまったら、本当は好きなんだろうか…と意識してみることから始めましょう!
5.どうしても心が落ち着かないなら
もしどうしてもずるいと思ってしまって、頭の中が攻撃的になったら
こいつはコスパのいい生き方してるんだな
って思ったら少し気持ちが治まるかもしれません。
実際に絵を描くことがコスパがいいかと言われると、すごく悪いです…。なんせ年単位で時間がかかるので。
ですが、
たまたま要領よく上手くいく方法を見つけたんだな
くらいの、褒めているのか貶しているのか分からない理由で今は無理やり納得しておきましょう。
そもそも絵を描く人と描かない人は、違う世界にいるものです。
なので絵を描けることがそんなに嫉妬するほどではないって、明確に理解するのはなかなか難しいです。
「自分は自分、他人は他人」と考えて、あなたはもっとあなたと似通った状況にいる人とライバルになり、イラストとは別の腕を磨く方があなたのためになりますよ!
さいごに
今回の内容のまとめです。
- 絵師は苦労を隠すのが上手い
- 絵が上手くなるには年単位で時間が必要
- 自分の絵が評価されず不安になる
- イラスト以外の能力が欠けている可能性がある
- イラスト業界は収入が安定しない
- あなたがイラストを描いてみたい気持ちに気づいていない…?
- 嫉妬する絵師から距離を置く
- むしろ絵師のことが好きなのかも…?
- どうしても心が落ち着かないなら、「たまたまコスパのいい方法を見つけた人なんだ」と納得しておく
絵が描ける人って、なんとなく自分にとって身近なので届きそうで届かないような、もどかしい存在だと思います。
だから嫉妬してしまうんですよね。
でもよく考えてみれば、あなたが劣っているわけでもなんでもありません。
絵師とあなたは全然違う世界に生きていて、そもそも土俵が違う。比べることができないものです。
きっとあなたにも優れている部分があります。それを見つけて大事にして、発揮して欲しいです!
絵師に嫉妬しなくても大丈夫!あなたらしさを見つけよう!
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