イラストの値段っていくらくらいなの?
だいたい相場があるから参考にするといいぞ!
相場があるんだ!
以前お悩み・質問ご相談フォームで、
自分の絵が安いのかどうか分かりません。アニメ・ゲームに特化したイラストの相場が知りたいです!
というコメントがありました。
たしかにファッション雑誌や教科書の挿絵のような一般向けのイラストと、アニメ・ゲーム系のイラストは価格帯が違うため少しややこしく感じてしまいますね。
そこで今回は、アニメ・ゲーム業界などオタク系のイラストに特化して相場をまとめました。
料金表は、絵だけで生活できるプロではないけどイラストの依頼がたまに来る中堅くらいのイラストレーターを想定して設定しております。
有償依頼に興味がある学生の方や、自分の絵の値段設定に悩んでいる方、イラストを依頼する側の方もぜひ参考にしてみてください!
あくまで相場は目安ですので値段は鵜呑みにせず、必ず各自で納得いく値段を交渉してください!
アニメ・ゲーム系のイラストの料金相場まとめ
商業向けイラストの場合
企業や個人事業主など、ビジネスでイラストを提供するときのイラスト1枚の値段の目安です。
種類 | 値段 |
---|---|
立ち絵(B5〜A4サイズ) | 5万円 |
ソーシャルゲーム用イラスト | 合計10万円(キャラ6万円、背景3万円、差分1万円) |
カードゲーム用イラスト | 合計10万円(キャラ6万円、背景4万円) |
ライトノベル用イラスト | 表紙20万円、中カラー口絵3万円、中モノクロ1万円、+(印税数%) |
Vtuber用イラスト | 10万円(イラスト5万、キャラデザイン4万、パーツ分け1万) |
SDキャライラスト | 2万円 |
コミッションイラストの場合
個人の方が、私的に使用・観賞するためのイラスト1枚の料金目安です。(主にskeb、SKIMA、ココナラなど)
種類 | 値段 |
---|---|
アイコン(バストアップ) | 5,000円 |
立ち絵(全身) | 1万円 |
背景あり立ち絵(ヘッダー含む) | 2万円 |
イラスト料金が増減する条件
イラストの値段を決めるときには、以下のような条件をもとに値段を上げたり下げたりしていることが多いです。
特に決まりがあるわけではないので、それぞれイラストレーターが独自の基準や自己評価で判断しています。
- 予算や規模
- イラストレーターの知名度
- イラストのサイズ
- モノクロ
- レア度・描き込み量
- イラストレーターの作業速度
- 使用媒体
- 著作権譲渡の有無
- 割り込み・急ぎ納期
- 修正回数
予算や規模
携わる企画の規模が大きくて予算を多く用意してもらえる場合は、一般的な他の案件よりも多く報酬を貰える可能性があります。
また、イラストの用途がメインビジュアルになるような大々的なものだと料金を高く設定してもいいでしょう。
イラストレーターの知名度
認知度が高い人気の絵師さんへの依頼は、リピーターや大規模クライアントとの取り合いになります。
需要が高く、営業などをしなくても依頼が来るため、有名イラストレーターは多くの予算を必要とする傾向にあります。
さらに知名度がある絵師さんの料金が高い理由としては、影響力があるからです。
そのイラストレーターがTwitter(X)で宣伝すれば、その企画の売り上げに直結します。つまりイラスト料の中に宣伝費も含まれていると考えて良いですね!
一方、初心者イラストレーターの場合は相場より料金を安くしないとなかなかお仕事に繋がらない事がありますので、料金を一時的に安くして実績や信頼を得るのもアリです。
イラストのサイズ
例えば抱き枕や大型看板のような、大きく印刷するイラストは高解像度で大きなキャンバスに描く必要があります。
そうするとイラストを描くときに処理が重くなってしまい時間がかかります。
さらに印刷物は細かいところまでじっくり絵を見られるため、絵の情報量を多くしたり、細部の描き込みまで気を配る必要があるため料金が高くなりがちです。
モノクロ
イラストが白黒2色のモノクロになると、カラーイラストとは違い色彩の調節の手間がグッと減るので、およそ半額~70%くらいの値段にすることがあります。
レア度・描き込み量
例えば上の表でソーシャルゲームのイラストは10万と書きましたが、レア度が高いものは細かいところまでイラストが描き込まれてゴージャスなものになることが多いですよね。
もちろんその分、制作時間が増えますので描き込み度合いによって制作費は上がります。
イラストレーターの作業速度
絵を描くスピードが遅いイラストレーターは、その分こなせる仕事の数が少ないため料金が高くなります。
慣れていないジャンルの絵を描く場合も作業スピードが遅くなるため割高になる可能性があります。
例えば女性の絵が得意なイラストレーターなら、男性やメカや動物イラストの依頼が来ると、普段の女性のイラストの料金よりも少し高めに設定するなどです。
著作権譲渡の有無
商業向けのイラストの話になりますが、著作権をクライアントに渡してイラストを自由に使ってもいい権利を渡す代わりにあらかじめ使用料として著作権料をまとめて貰っておくことがあります。
一般向けのイラストだと期間を設けて使用料をいただくことやり方もあるみたいですが、アニメ・ゲーム系のイラストは1回描いて納品したら契約終了の買い切りが多いため、著作権料を上乗せして請求します。
割り込み・急ぎ納期
一般的にお仕事で1枚を絵を描くには、やりとりや修正の時間も含めて2週間〜1ヶ月くらいかかります。
しかしたまにクライアントの都合で数日〜1週間で完成させて欲しいと依頼が来ることもあります。
そんな時は通常の見積もり額から2倍ほどの値段で引き受ける場合が多いです。
イラストの修正回数
イラストを修正するのにも手間がかかりますので、人によっては修正料金が発生します。
経験上、2回までは無料、それ以上の修正は別途料金になるのをよく見かけます。
そのイラストレーターが修正に対してどの程度負担になるかが基準になるので、正式に依頼する前にあらかじめ伝えておくといいですね!
さいごに
以上、相場まとめでした!およそ中堅くらいのイラストレーターを基準にしております。
なので、駆け出しイラストレーターはこの表に届くことを目標に参考にしてみてくださいね!
そしてもしプロでイラストレーターをしている方は、この表よりも高い料金設定にして、生活を安定させてください。
表を見て気づくかと思いますが、イラストは万単位で計算されることが多いです。
直感的にはなかなか高い金額だと思うので、その分クライアントの期待に応えるようにしたいですね!
ちなみに私は現在5年目くらいのプロイラストレーターなので、上の表よりは少し上の価格帯でお仕事を承っております!
もう一度言いますが、あくまで相場は目安ですので鵜呑みにせず、必ず各自で納得いく値段を交渉してください!
自分の家計や実力や実績などを考慮して、クライアントと相談しよう!
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